【徹底比較】ものづくり補助金
vs省力化投資補助金
どちらを選ぶべき?
2025年版 補助金選びの完全ガイド
ものづくり補助金
最大4,000万円
VS
省力化投資補助金
最大1億円
2つの補助金、何が違う?
中小企業の設備投資を支援する代表的な補助金として「ものづくり補助金」と「省力化投資補助金」がある。どちらも設備投資に活用できるが、目的・審査基準・対象経費が大きく異なる。
多くの企業が「どちらを申請すべきか」と悩むが、選択を誤ると採択率が下がるだけでなく、補助金の趣旨に合わない投資計画になってしまうリスクがある。
💡 ポイント:目的で選ぶ
- ものづくり補助金:製品・サービスの「高付加価値化」「革新性」が目的
- 省力化投資補助金:「人手不足対応」「省力化」が目的
本記事では、両補助金の違いを徹底比較し、自社に最適な補助金を選ぶためのフローチャートとケース別ガイドを提供する。
徹底比較表
基本情報の比較
| 比較項目 | ものづくり補助金 | 省力化投資補助金(一般型) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 製品・サービスの高付加価値化 | 人手不足対応・省力化 |
| 補助上限 | 最大4,000万円 | 最大1億円 |
| 補助率 | 1/2〜2/3 | 1/2〜2/3 |
| 審査の重点 | 革新性・付加価値額・賃上げ | 省力化指数・投資回収年数 |
| 建物費 | 対象外 | 対象 |
| オーダーメイド設備 | 対象 | 対象 |
| 収益納付 | 2025年度より廃止 | なし |
対象経費の比較
| 経費区分 | ものづくり補助金 | 省力化投資補助金 |
|---|---|---|
| 機械装置・システム構築費 | ○ | ○ |
| 技術導入費 | ○ | ○ |
| 専門家経費 | ○ | ○ |
| クラウドサービス利用費 | ○ | ○ |
| 外注費 | ○ | ○ |
| 建物費 | × | ○ |
| 知的財産権関連費 | ○ | △(一部) |
⚠️ 2025年度の重要な変更点
- ものづくり補助金:収益納付制度が廃止(利益が出ても返納不要に)
- ものづくり補助金:DX枠・GX枠が廃止され2枠に整理
- 省力化投資補助金:オーダーメイド設備が一般型の対象に
どちらを選ぶ?フローチャート
📊 補助金選択フローチャート
Q1. 投資の主な目的は?
製品・サービスの革新
↓
→ ものづくり補助金
人手不足対応・省力化
↓
→ 省力化投資補助金
Q2. 建物費(建設・改修)は必要?
必要なし
↓
→ どちらも可
必要あり
↓
→ 省力化投資補助金
Q3. 投資額は4,000万円を超える?
4,000万円以下
↓
→ どちらも可
4,000万円超
↓
→ 省力化投資補助金
ケース別おすすめ補助金
ものづくり補助金が最適なケース
- 新製品・新サービスの開発投資
- 生産プロセスの革新的な改善
- AI・IoTによる高付加価値化
- 他社にない独自技術の導入
- 投資額が4,000万円以下
- 「革新性」をアピールできる
省力化投資補助金が最適なケース
- 人手不足解消のための自動化
- 作業工数の削減が主目的
- 建物の新設・改修を含む投資
- 大規模投資(4,000万円超)
- 省力化効果を数値化しやすい
- 投資回収計画が明確
具体的な投資例
| 投資内容 | 推奨補助金 | 理由 |
|---|---|---|
| AIによる外観検査システム導入 | 省力化投資補助金 | 検査工数削減が数値化しやすい |
| 新製品開発用の3Dプリンタ導入 | ものづくり補助金 | 製品開発の革新性をアピール |
| 自動倉庫システム(建屋含む) | 省力化投資補助金 | 建物費が補助対象 |
| 安全管理AI・KY活動支援システム | 省力化投資補助金 | 安全担当者の工数削減 |
| IoTセンサーによる予知保全 | どちらも可 | 目的により選択 |
メリット・デメリット
ものづくり補助金
✅ メリット
- 収益納付が廃止され使いやすく
- 革新的な取り組みが評価される
- DX・AI活用で高評価
- 知財取得費用も対象
❌ デメリット
- 建物費は対象外
- 補助上限が4,000万円
- 「革新性」の説明が必要
- 事業計画の要件が厳しい
省力化投資補助金(一般型)
✅ メリット
- 補助上限が最大1億円と高い
- 建物費も補助対象
- 省力化効果を数値化しやすい
- オーダーメイド設備に対応
❌ デメリット
- 省力化指数の算出が必要
- 投資回収年数の計画が必要
- 人手不足対応が前提
- 革新性は重視されない
まとめ:自社に最適な選択を
本記事のポイント
- 「革新性・高付加価値化」が目的なら → ものづくり補助金
- 「人手不足対応・省力化」が目的なら → 省力化投資補助金
- 建物費を含むなら → 省力化投資補助金一択
- 4,000万円超の大規模投資なら → 省力化投資補助金
- 2025年度はものづくり補助金の収益納付が廃止
補助金は「もらえるもの」ではなく「目的に合った投資を支援するもの」である。自社の投資目的を明確にし、最適な補助金を選択することが採択への近道だ。
迷った場合は、両方の補助金に精通した認定支援機関やIT導入支援事業者に相談することをお勧めする。
申請スケジュール
| 補助金 | 締切 |
|---|---|
| ものづくり補助金(22次) | 2026/1/30 |
| 省力化投資補助金(一般型)第5回 | 2026/2月下旬予定 |
| IT導入補助金(最終回) | 2026/1/7 17:00 |