現場コンパス

TBM-KYを10分で完了|朝礼の安全ミーティングを効率化

著者: GenbaCompass

TBM-KYを10分で完了|朝礼の安全ミーティングを効率化

「TBM-KYが長すぎて、作業員の目が死んでいる…」

毎朝の朝礼で行うTBM-KY(ツールボックスミーティング)。大事なのは分かっている。でも、30分も40分も続くと、作業員の集中力は持たない。

結局、形式的に「今日も安全に作業しましょう」で終わってしまう。これでは意味がない。

この記事では、TBM-KYを10分で完了させながら、質の高い安全確認を実現する方法を解説する。

TBM-KYとは何か

TBM-KYは、**ツールボックスミーティング(TBM)危険予知活動(KY)**を組み合わせた活動だ。

TBM(ツールボックスミーティング)

作業開始前に、現場で行う短時間のミーティング。

目的:

  • 今日の作業内容を確認
  • 安全上の注意点を共有
  • 作業員の体調確認
  • 連絡事項の伝達

KY(危険予知活動)

作業に潜む危険を予測し、対策を立てる活動。

4ラウンド法:

  1. 現状把握:どんな危険があるか
  2. 本質追究:最も重要な危険は何か
  3. 対策樹立:どうすれば防げるか
  4. 目標設定:今日の行動目標は何か

TBMとKYを組み合わせることで、その日の作業に特化した安全確認ができる。

TBM-KYが長くなる原因

原因1:準備に時間がかかる

KYシートを作成するのに、朝から時間がかかる。

「今日の作業は何だったっけ」 「過去に似た作業でどんな危険があったか」

これを調べているうちに、朝礼の開始が遅れる。

原因2:危険の洗い出しが進まない

「どんな危険がありますか?」と聞いても、なかなか意見が出ない。

結局、リーダーが一人で話すことになり、時間がかかる。

原因3:話が脱線する

安全の話から、工程の話、人員配置の話と、話題が広がっていく。

気づけば30分、40分と時間が経っている。

原因4:毎回同じ内容になる

「高所作業は転落注意」「重機作業は接触注意」

毎回同じ危険しか出てこないと、作業員は「またか」と思い、集中力が下がる。時間だけが長くなる。

原因5:フォーマットがない

何を、どの順番で、どれくらいの時間で話すか。フォーマットがないと、毎回バラバラになる。

10分で完了させる5つのコツ

コツ1:事前準備をAIに任せる

KYシートの作成を、AIに任せる。

手順:

  1. 前日の夕方に、翌日の作業内容をAIに入力
  2. AIが過去の事例から危険を自動抽出
  3. KYシートが自動生成される
  4. 朝は確認・修正するだけ

朝の準備時間が、30分→5分に短縮できる。

コツ2:時間を区切る

TBM-KYの時間を、厳密に区切る。

時間配分の例:

  • 作業内容確認:2分
  • 危険の共有:3分
  • 対策の確認:2分
  • 行動目標の唱和:1分
  • 連絡事項:2分
  • 合計:10分

タイマーを使って、時間を管理する。

コツ3:参加者を巻き込む

リーダーだけが話すのではなく、参加者を巻き込む。

方法:

  • 「Aさん、今日の作業で気をつけることは?」と指名
  • 新人に危険を1つ言ってもらう
  • 全員で行動目標を唱和

参加型にすることで、短時間でも意識に残る。

コツ4:視覚的に伝える

言葉だけでなく、視覚的に伝える。

活用するもの:

  • イラスト入りのKYシート
  • 過去の事故現場の写真(加工済み)
  • 今日の作業エリアの図面

視覚的な情報は、短時間で理解しやすい。

コツ5:新鮮なネタを入れる

毎回同じ内容では、マンネリ化する。

新鮮なネタ:

  • AIが提案した「今日の注目危険」
  • 他社で起きた最新の事故事例
  • 昨日のヒヤリハット報告

「今日は何が出てくるか」と思わせることで、集中力が上がる。


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10分TBM-KYの進行例

08:00 開始(作業内容確認:2分)

リーダー: 「おはようございます。今日の作業を確認します。」 「Aチームは3階の内装仕上げ、Bチームは外壁足場の解体です。」 「天気は晴れ、気温は12度の予報です。」

08:02(危険の共有:3分)

リーダー: 「今日の作業で、AIが指摘している危険はこちらです。」 (スクリーンまたは紙で、危険リストを表示)

「Aチーム、内装作業では『脚立の不安定な設置による転落』が最も多い事故パターンです。」 「Bチーム、足場解体では『資材の落下による下の作業者への接触』が要注意です。」

「Cさん、足場解体で他に気をつけることはありますか?」 Cさん:「強風だと解体した部材が飛ばされる可能性があります。」 リーダー:「いい指摘です。風速を確認しながら作業しましょう。」

08:05(対策の確認:2分)

リーダー: 「対策を確認します。」 「Aチーム:脚立は水平な場所に設置し、天板には立たない。」 「Bチーム:解体前に下の作業者を退避させる。風速10m以上なら作業中止。」

「確認できましたか?」 全員:「はい!」

08:07(行動目標の唱和:1分)

リーダー: 「今日の行動目標は『足元確認、ヨシ!』です。」 「私が『足元確認』と言ったら、皆さんは『ヨシ!』と返してください。」

リーダー:「足元確認!」 全員:「ヨシ!」

08:08(連絡事項:2分)

リーダー: 「連絡事項です。」 「午後2時から、安全パトロールがあります。」 「明日は資材搬入のため、東側通路が一時通行止めになります。」

「質問はありますか?」 (質問があれば回答)

「以上で朝礼を終わります。今日も安全に作業しましょう!」

08:10 終了

所要時間:10分

効果的なTBM-KYの運用ポイント

ポイント1:リーダーは事前に練習

10分で終わらせるには、リーダーの進行力が重要だ。

事前に:

  • 話す内容を整理
  • 時間配分を確認
  • 参加者への質問を準備

ポイント2:話が脱線したら戻す

話が脱線しそうになったら、「それは後で個別に話しましょう」と切り上げる。

全員の時間を、ダラダラ使わない。

ポイント3:定期的に振り返り

TBM-KYの進め方を、定期的に振り返る。

振り返りポイント:

  • 時間は守れているか
  • 参加者の反応はどうか
  • 危険が見落とされていないか

ポイント4:AIの提案を毎日変える

AIは、作業内容に応じて異なる危険を提案する。

「今日は何が出てくるか」という新鮮さが、マンネリ化を防ぐ。

まとめ

TBM-KYは、短時間で質の高い内容を目指す。

TBM-KYが長くなる原因:

  • 準備に時間がかかる
  • 危険の洗い出しが進まない
  • 話が脱線する
  • 毎回同じ内容になる
  • フォーマットがない

10分で完了させるコツ:

  • 事前準備をAIに任せる
  • 時間を区切る
  • 参加者を巻き込む
  • 視覚的に伝える
  • 新鮮なネタを入れる

長いTBM-KYは、作業員の集中力を奪う。短く、質の高いTBM-KYで、安全意識を高めよう。

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