報告ダッシュボードの活用法|データで安全を「見える化」する
「報告は集まるけど、どう活用すればいいか分からない…」
ヒヤリハット報告を集めても、データが眠っていては意味がない。報告をExcelにまとめて、グラフを作って、分析して…。これでは時間がかかりすぎる。
そこで活用したいのが、報告ダッシュボードだ。報告データをリアルタイムで可視化し、傾向を一目で把握できる。
この記事では、報告ダッシュボードの効果的な活用方法を解説する。
ダッシュボードとは
基本的な概念
ダッシュボードとは、複数のデータを1つの画面に集約し、視覚的に表示するツールだ。
車のダッシュボードを想像してほしい。速度、燃料、エンジン回転数など、運転に必要な情報が一目で分かる。
安全管理のダッシュボードも同じだ。報告件数、傾向、重要指標など、安全管理に必要な情報を一画面で確認できる。
ダッシュボードのメリット
メリット1:情報の一元化
複数のExcelファイルを開く必要がない。1つの画面ですべての情報が見られる。
メリット2:リアルタイム更新
報告があるたびに、自動でデータが更新される。常に最新の状況を把握できる。
メリット3:視覚的な理解
数字の羅列ではなく、グラフやチャートで表示。直感的に傾向を理解できる。
メリット4:意思決定の迅速化
データに基づいて、すぐに意思決定ができる。「感覚」ではなく「根拠」で判断。
安全ポスト+のダッシュボード機能
表示される主な指標
安全ポスト+のダッシュボードで確認できる情報:
1. 報告件数の推移
- 日別・週別・月別の報告件数
- 目標との比較
- 前年同期との比較
2. 4M分析の構成比
- Man/Machine/Media/Managementの割合
- 月別の推移
- 重点対策が必要な領域
3. 報告種類の内訳
- ヒヤリハット
- 危険箇所発見
- 改善提案
- その他
4. 場所別・作業別の傾向
- どの場所で報告が多いか
- どの作業で危険が発生しやすいか
- 重点対策エリアの特定
5. 対策実施状況
- 指摘事項の是正率
- 対策の完了件数
- 未対応件数
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- 報告件数・傾向をリアルタイム表示
- 4M分析の構成比を自動計算
- 場所別・作業別の傾向を可視化
- スマホ・PCどちらからも閲覧可能
- 無料プラン:QR 3つまで、AI分析10回/月
ダッシュボードの効果的な活用法
活用法1:毎日の確認を習慣にする
ダッシュボードは、毎日確認することで価値が出る。
朝一番の確認事項:
- 前日の報告件数
- 新しい報告の内容
- 対応が必要な項目
所要時間は5分程度。この5分で、現場の状況を把握できる。
活用法2:週次ミーティングで共有する
週1回の安全ミーティングで、ダッシュボードを画面共有する。
共有する内容:
- 今週の報告件数と傾向
- 4M分析の結果
- 重点対策の進捗
データを見ながら議論することで、具体的な対策が生まれる。
活用法3:月次レポートを自動生成する
月末にダッシュボードのデータをもとに、月次レポートを作成する。
レポートに含める項目:
- 月間報告件数
- 4M分析の構成比
- 対策実施状況
- 来月の重点項目
手作業でグラフを作る必要がない。ダッシュボードのスクリーンショットで十分。
活用法4:目標管理に活用する
報告件数の目標を設定し、達成状況をダッシュボードで確認する。
目標設定の例:
- 月間報告件数:20件以上
- 是正率:100%
- 報告から対策完了まで:7日以内
目標と実績のギャップを見て、アクションを決める。
活用法5:経営層への報告に活用する
経営層は、詳細よりも「傾向」と「対策」を知りたい。
ダッシュボードを使えば:
- 報告件数の推移を一目で説明
- 重点課題をデータで示す
- 対策の効果を可視化
「安全管理がしっかりしている」という信頼を得られる。
ダッシュボードで見るべきポイント
ポイント1:報告件数の増減
報告件数が減っている場合、2つの可能性がある。
可能性1:危険が減った(良い傾向)
- 対策の効果が出ている
- 安全レベルが向上している
可能性2:報告されなくなった(悪い傾向)
- 報告のハードルが上がった
- 「報告しても無駄」と思われている
どちらかを見極めるには、現場の声を聞くことが大切。
ポイント2:4M分析の変化
4M分析の構成比が変化したら、その原因を探る。
例:
- 「Man」が増加 → 新人が増えた?教育が不足?
- 「Machine」が増加 → 設備が老朽化?
- 「Media」が増加 → 作業方法が複雑化?
- 「Management」が増加 → ルールが形骸化?
変化には必ず原因がある。
ポイント3:特定の場所・作業への集中
報告が特定の場所や作業に集中していないか確認する。
集中している場合:
- その場所・作業に重点対策が必要
- リソースを集中投下できる
- 効果が出やすい
分散している場合:
- 全体的な底上げが必要
- 基本的なルールの徹底
- 教育の強化
ポイント4:是正率と対応スピード
指摘した危険が、どれだけ是正されているか確認する。
是正率が低い場合:
- 対策のリソースが不足
- 優先順位が明確でない
- 担当者が決まっていない
対応が遅い場合:
- 承認プロセスが複雑
- 予算確保に時間がかかる
- 危機感が共有されていない
ダッシュボード活用の成功事例
事例1:建設会社A社
課題:
- 報告データがExcelでバラバラに管理
- 月末に集計するのに2日かかる
- 傾向が分からないまま対策を打っていた
ダッシュボード導入後:
- データが自動で集約
- 月末集計の作業がゼロに
- リアルタイムで傾向を把握
- 「高所作業」に報告が集中していることが判明
- 高所作業に重点対策を実施し、報告件数が半減
事例2:製造業B社
課題:
- 経営層への報告資料作成に毎月5時間
- 安全投資の必要性を数字で説明できない
ダッシュボード導入後:
- ダッシュボードのスクリーンショットで報告
- 資料作成時間が1時間に短縮
- データに基づいて安全投資を提案
- 設備更新の予算を獲得
事例3:運輸会社C社
課題:
- 複数拠点の報告を横断的に見られない
- 拠点間の比較ができない
ダッシュボード導入後:
- 全拠点のデータを一元管理
- 拠点間の比較が可能に
- ベストプラクティスを他拠点に展開
- 全社的な安全レベルが向上
ダッシュボード活用のコツ
コツ1:見る人に合わせて情報を絞る
経営層、管理者、現場責任者で、見たい情報は異なる。
経営層向け:
- 報告件数の推移
- 重大事故のリスク
- 投資対効果
管理者向け:
- 4M分析の傾向
- 対策の進捗
- リソース配分
現場責任者向け:
- 自分の担当エリアの報告
- 対応が必要な項目
- 具体的なアクション
コツ2:アクションにつなげる
ダッシュボードを見て「ふーん」で終わらせない。必ずアクションにつなげる。
見る → 気づく → 考える → 行動する
「報告件数が減っている」→「現場に聞いてみよう」→「報告が面倒という声があった」→「QRコード報告を導入しよう」
コツ3:定期的に振り返る
月1回、ダッシュボードを見ながら振り返りを行う。
振り返り項目:
- 目標は達成できたか
- 傾向に変化はあるか
- 対策は効果が出ているか
- 来月の重点項目は何か
コツ4:データを信じすぎない
ダッシュボードはあくまで「報告されたデータ」の集計だ。
注意点:
- 報告されていない危険は見えない
- データの偏りがある可能性
- 現場の声と照らし合わせる
データと現場感覚の両方で判断する。
まとめ
報告ダッシュボードは、安全データを「見える化」し、データに基づく安全管理を実現するツールだ。
ダッシュボードのメリット:
- 情報の一元化
- リアルタイム更新
- 視覚的な理解
- 意思決定の迅速化
効果的な活用法:
- 毎日の確認を習慣にする
- 週次ミーティングで共有する
- 月次レポートを自動生成する
- 目標管理に活用する
- 経営層への報告に活用する
見るべきポイント:
- 報告件数の増減
- 4M分析の変化
- 特定の場所・作業への集中
- 是正率と対応スピード
データで安全を「見える化」し、効果的な対策を打とう。
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