ヒヤリハット報告書の書き方
例文20選と活用のコツ
建設業・製造業の現場監督向け|ハインリッヒの法則から学ぶ事故防止
ヒヤリハット、報告されていますか?
「ヒヤリとしたけど、報告するほどでもないか」
「忙しくて報告書を書く時間がない」
「どう書けばいいか分からない」
現場でこんな声を聞いたことはありませんか?
ヒヤリハット報告が少ない現場ほど、重大事故のリスクが高いと言われています。なぜなら、ヒヤリハットは「事故の予兆」だからです。
本記事では、ヒヤリハット報告書の書き方と、現場で使える例文を紹介します。
ハインリッヒの法則とは
1930年頃、アメリカの損害保険会社の安全技師ハーバード・ウィリアム・ハインリッヒは、工場で発生した約5,000件の労働災害を調査し、ある法則を発見しました。
それが「1:29:300の法則」です。
重大事故
軽微な事故
ヒヤリハット
- 1:重大事故(死亡・重傷)
- 29:軽微な事故(軽傷)
- 300:ヒヤリハット(事故に至らなかった異常)
つまり、1件の重大事故の背後には、300件のヒヤリハットが存在しているということです。
逆に言えば、300件のヒヤリハットを収集・分析して対策を講じることで、重大事故を未然に防ぐことができます。
ヒヤリハット報告書の書き方
基本の5項目
- ① いつ:発生日時(年月日、時間帯)
- ② どこで:発生場所(具体的な位置)
- ③ 誰が:当事者(必要に応じて匿名)
- ④ 何を:作業内容
- ⑤ どうなった:ヒヤリハットの内容
書き方の3つのポイント
1. 客観的な事実を書く
主観や感情を入れず、事実だけを正確に記載します。
2. 専門用語を避ける
現場の作業者にしか分からない略語や専門用語は避け、誰が読んでも理解できる言葉で書きます。
3. 簡潔に書く
長文は読まれません。状況・原因・対策の3点を簡潔にまとめます。
建設業のヒヤリハット例文10選
例文1:足場からの墜落
例文2:工具の落下
例文3:開口部への転落
例文4:重機との接触
例文5:吊り荷の落下
例文6:転倒
例文7:感電
製造業のヒヤリハット例文10選
例文8:プレス機での挟まれ
例文9:回転体への巻き込まれ
例文10:切削屑による負傷
例文11:フォークリフトとの接触
例文12:パレットでの負傷
例文13:腰痛
例文14:有機溶剤の吸入
例文15:薬液の飛散
例文16:感電
例文17:漏電
ヒヤリハット報告を活性化するコツ
💬 1. 報告しやすい環境を作る
報告者を責めない文化が重要です。「報告してくれてありがとう」という姿勢で受け止めましょう。
📝 2. 報告様式を簡素化する
記入項目が多すぎると、報告のハードルが上がります。最低限の項目に絞り、5分以内で記入できる様式にしましょう。
🔄 3. フィードバックを返す
報告されたヒヤリハットに対して、どのような対策を取ったかをフィードバックします。「報告が活かされた」と実感できると、報告意欲が高まります。
📢 4. 朝礼で共有する
ヒヤリハット事例を朝礼で共有することで、他の作業者への注意喚起になります。KY活動のネタとしても活用できます。
🎯 5. 報告件数を目標にしない
「月10件報告」などの数値目標を設定すると、報告のための報告が増え、本来の目的を見失います。質を重視しましょう。
まとめ
- ハインリッヒの法則:1件の重大事故の背後に300件のヒヤリハット
- 報告書には「いつ・どこで・誰が・何を・どうなった」を記載
- 客観的事実を簡潔に書くことがポイント
- 報告しやすい環境づくりが報告件数アップの鍵
- ヒヤリハットはKY活動のネタとしても活用可能
ヒヤリハットを「書いて終わり」にせず、対策と共有につなげることで、重大事故を防ぎましょう。
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